美瑛町農業担い手研修センター

美瑛町の支援内容

新たな農業の担い手を生み出すため、各自治体も支援の動きを見せています。
そのうちの一つが、北海道の美瑛町が取り組む就農相談です。
美瑛町は北海道の雄大な自然を有する街で、面積は東京23区と同じ程度の大きさです。
年間を通じて観光で訪れる観光客も多く、自然に触れたい多くの人がやってきます。

美瑛街では、これから新たに農業を始めたいと考えている人に、町ぐるみで収納支援を行っています。
農業を始めるにはある程度の資金に加えて、農業に関する専門的な知識と訓練が不可欠です。
0からスタートする場合、農業で直面するさまざまな問題に直面するときに、大きなストレスを抱えてしまうことも珍しくありません。
こうした問題を乗り越え、農業に従事できるようにするためのサポート体制を整えることで、新たな世代へ現代の農業技術を受け継ぎ、持続可能な農業の実現を目指します。

就農概要

美瑛町農業担い手研修センターの就農サポートの流れもチェックしておきましょう。
第一段階は就農相談で、電話やメールでわからないことや知りたいことを尋ねてみましょう。
具体的にどのような農業を目指しているのか、何を栽培したいのか、といったことなども尋ねてみるのがポイントになります。

就農相談の次は、短期間の農業研修です。
農業研修は、3日から30日までの期間から日程を相談の上参加できるようになっています。
センターが提供している宿泊施設に低価格で寝泊まりできるので、ホテルなどを探さなくても安心して研修に参加できます。

就農研修を通じて、農業をしたいとますます思うようになったら、本当に農業を始めてみたいかどうかを決めなければいけません。
具体的には家族がいるなら家族の同意を得ること、子供の転校などが生じるので、家族全員の理解が必要になります。
地方での生活は、都会での生活と異なるところがあります。
地域社会のつながりが都会よりも身近になることもあるので、地域社会との連携や、地元の人たちとのコミュニケーションも必要です。

就農の意思が固まったら、長期研修の申し込みをします。
長期研修は最長2年間の研修制度で、研修期間中の給付金の支給があるものの、他の出費に備えて、自己資金も用意することが勧められています。
短期研修同様、センターの宿泊施設を利用して生活ができますが、美瑛町へ住民票を移すことが求められます。

2年間の研修期間が終了すると、今度は農地を確保する段階になります。
農地確保については最低でも2年以上の研修を受けることになっているため、長期研修を終えた段階でこの条件はクリアできていることになります。
それに合わせて、生活の拠点となる家の確保も行うことになります。

同時に農業機械や資材、資金確保も必要です。
美瑛町や国が支援制度を設けているものの、2年程度の生活費を準備しておくよう勧められています。
これらの段階を踏んだのちに、就農することになります。