10年後の農業はどうなっているのだろうか

避けられない農業人口の減少

十年後の農業は、大きな変化に直面すると考えられています。
少子高齢化が進み、農業人口は大幅に減少することが見込まれているため、農業人口の減少を見据えた農業改革が必要になります。
加えて地球温暖化により農業を取り巻く環境はますます厳しくなると予想されていて、農作物の育成においても大きな課題に直面することになりそうです。

こうした事態に対処するためには、農業人口を埋め合わせるための新たな方策が必要になります。
農業をできるだけ無人化させることで、少ない人数で農業を行えるようにすることも研究が進んでいます。

スマート農業の進展

農業人口の減少に対応するためには、スマート農業を促進することが必要不可欠です。
スマート農業とは農業のデジタル化のことを指します。
AIを利用した農業の効率化に関する研究が進められています。
農業生産をAIに任せることで、マンパワーを特に必要な分野に振り分けることができるようになります。

ドローンやロボットを使った農業生産に関する技術も開発が進んでいて、農薬の散布や農場の確認などはドローンによる作業が実現しています。
これらの新たなテクノロジーを農業に反映させることにより、少子高齢化でも安定した農作物の供給ができるようになります。

持続可能な農業の実現のために、より効率的に農作物を生産できるようにするための取り組みも行われています。
できるだけ自然に近い方法で農作物を生産し、自然環境に与えるダメージを減少させることで、地球環境を保護し、未来に美しい地球を拓せるようになるのです。

農業とスマートフォンを連携させる取り組みもあります。
農業に関連したプロジェクトをスマートデバイスで管理することで、少ない人数でもより広大な面積の農作物を管理できるようになります。
種まき、育成、収穫をスマートデバイスと連携することで、効率的に行えるようになるため、農業人口が減少しても農作物を安定して供給できるようになります。

六次産業化による販路拡大

六次産業とは農業や漁業などの一次産業と、加工や流通といった第二次および第三次産業を連携させて行う新たな産業のことを指します。
目的は農業を単独ではなく、他の産業の特性を生かした形でコラボ化し、より消費者に訴える製品を訴求することです。
具体的には、収穫した農作物をより人気の高い分野の食品と合わせて販売することで販売拡大を目指します。

他にはインターネットサービスを利用して、農家と消費者を直接結び合わせ、新鮮な野菜を直接各家庭に届けることにより、より多くの販路を見出せるようになります。
アンテナショップや農産物直売所を通じた販売などと合わせて、より消費者に身近なものになります。