私が就農に関する説明会やセミナーに参加した中で、実際に就農した人の話を聞くことができました。
北海道で農業ヘルパーとして働いた経験を持つAさんです。
農業ヘルパーとは繁忙期で人手が足りない農家さんのもとで農作業や出荷作業を手伝うスタッフのことです。
農業ヘルパーの募集の見つけ方
Aさんはもともと就農に興味があり、求人サイトで農業ヘルパーの募集から始めたのがきっかけだそうです。
働きたい場所があれば、「地名+農業」といれると見つけられます。
農協を経由してということも、判断材料だったとのこと。
理由は個人の農家へ直接雇ってもらう形だと相性や金銭的なトラブルの不安があるためです。
農協が間に入ってくれるので安心です。
農業ヘルパーの仕事
農場での仕事は一つではなく、いくつかあります。Aさんの場合は屋外の畑、ビニールハウス、出荷工場と作業場所が3つあったそうです。
仕事内容としては、種まきや定植、接ぎ木といったものや、マット敷き、ネット張りのような作業までさまざま。
育てた農作物はメロンやアスパラ、ミニトマト、スイカ、ほうれん草などです。
真面目に取り組み、仕事を覚えて特定の農家さんに気に入ってもらうと、期間内ずっと来てほしいと農協にお願いされるそうでやりがいがあります。
一方、挨拶や返事ができなかったり、指示と違うことをしたりすると一日で外されることもあるので、社会人として真面目に働かなければなりません。
農業ヘルパーの寮
農業ヘルパーには寮があり、そこで生活しながら働きます。
6畳ほどの小さな部屋ですが一人で暮らす分には十分だったそうです。
2/3が女性で、ピーク時には100名を超える人が生活していたということで、それだけ人手が必要なのでしょう。
体力が必要な農業ですが、繊細な作業もあるので女性も多いとのこと。
農業ヘルパーで働いていたAさんから貴重な話を聞けました。給与面も悪くなかったとのこと。
寮生活でお金もあまり使わないので、毎月数万円は貯金できたそうです。